漆聖と呼ばれた蒔絵師、松田権六の展覧会が東京国立近代美術館工芸館で2006年12月19日(火)~2007年2月25日(日)に開催される。
日用品としての漆製品を専ら愛する私は、当然の事ながら輪島級の漆製品には美術品的価値が特化されすぎていて所有欲が湧かない。
しかしながら、古の技術を復活させ、なおかつ自らのデザイン力を磨き、作品に取り入れた松田権六の作品を是非見てみたい。
昨日のNHKの「漆聖・松田権六が夢見た世界」なる番組では、松田のデザインは「伝統的でありながら斬新」と評されていた。
「泥絵(でいえ)」「平文(ひょうもん)」「末金鏤(まっきんる)」などの太古の技術は松田の大いなる探究心がなければ今日蘇らなかったかもしれない技術であり、平泉の中尊寺金色堂などはその最たるもので、松田が当時の技術を読み取り復活させたものだそうだ。
正倉院の宝物に学び、多くの傑作と室瀬和美さん等すばらしい後継者達を残した彼の作品は、現代も未来も色あせる事は無さそうだ。
